便利=幸せ?

インタ―ネットが普及して本当に生活が便利になった。外に出ないでも欲しいものがすぐ手元に届く。映画館に行かないでも映画が見放題。便利=幸せ?
とてつもなく不便な生活を思えば、確かに幸せでしょう。数年前にコロナになって宅配サービスのありがたみが身に沁みました。しかし・・・と、どうしてもここでしかしと言いたくなってしまうのです。全ての人に当てはまるとは思いませんが、アマゾンプライム等で見放題の映画を見た後の何ともいえない、後味の悪さ。無気力感。おそらく見た映画が悪かったのでしょう。好奇心でちょっと観てみた映画で無駄な時間を過ごしてしまう、そんな日があってもいいとは思いますが、観ないでも済んだはずの映画でも見れてしまうリスクがあるということですよね時間どろぼうになりかねません。

何でも楽に済ませてしまえて、その結果生まれた新たな時間でさらに刺激のある娯楽に手を伸ばす。もっともっと。無限の欲求。インタ―ネットサーフィンをしていると、ふと、そんな自分のどこへ向かうでもない欲求に気づきます。ふと、何だろう、何をしたいんだろう自分は・・・と思って立ち止まり、PCをシャットダウンします。特定の目的に向かって動いているときには多くの助けを得ることができるでしょうが、一方で、どこに向かうでもないかきたてられた欲求と妄想が結びついたときにこの便利な仮想空間がとても怖いものに変貌すると思います。仮想空間であることを皆が忘れているのです。実物ではない人間関係、ノンフィクションであるかのように語られるフィクション。そうしている間に自分の時間が吸い取られていく。

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